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万葉の森の大賀ハスについて。「なぜここで咲いているの?」

3株の根から今は、2000株にも植えた大賀ハス 周南市西緑地公園の大賀(おおが)ハスの池の周辺で、茶道裏千家淡交会周防徳山支所主催の「朝茶会」が開催されました。毎年恒例のお茶会です。


 朝、5時半。明け方の雷雨もウソのようにおさまり、久しぶりの恵みの雨を受けた大賀ハスが、淡桃色の大輪の花を咲かせ私たちを迎えてくれました。


 清々しい朝の空気の中で、この池を背にお点前が行われる、とても斬新なお茶会でした。


 この大賀ハスは、「ハス博士」と呼ばれた故大賀一郎博士が昭和26年、千葉市の東大農場の遺跡で縄文時代に咲いていた2000年前の古代ハスの種3粒を発見しました。そのうちの1粒が開花に成功し、各地に広まった縄文時代のハスです。


 今朝、お茶席をご一緒した竹重さん(86歳)は、たまたまこの大賀ハスのことについてよくご存知の方でした。


  竹重さんのお話によると、彼女の実家は戦前から大賀博士と懇意にされておられ、博士のご自宅(東京)を訪ねると、庭の大きなすり鉢2つにこの種が植えられており、「この芽が出ればねえ・・・」と博士はよくおっしゃっていたそうです。


 その後、昭和27年、この種の発芽に成功した博士は、一躍植物学者として有名になられ、岡山県出身なので、昭和30年、岡山の後楽園に大賀ハスを移植されたそうです(全国でも移植された所は他にはなかったそうです)。


大賀ハス 昭和51年、万葉の森を造成・整備するにあたり、当時、文化協会の会長や、徳山ロータリークラブの会長をされていた高取先生(整形外科医、平成10年ご逝去)は、先生のご出身である岡山にお出かけになり、文化協会の関係者にこの大賀ハスの寄贈を依頼されたそうです。


 当時の岡山県副知事は徳山出身の小川亮さん(昭和54年から平成11年まで徳山市長)でした。また、この苗を分けることには何も制約がなかったので、話は着々と進み、無事、ハスの株が後楽園から万葉の森へプレゼントされることが決まり、高取先生が直接、受け取りに行かれたそうです。


 その後、頂いた3株の根は大切に育てられ、現在、約2000株にもなったというお話でした。


 また、今日、小川元徳山市長さんにお話を伺ったところ、

「この苗は徳山の姉妹都市であるブラジルのサン・ベルナルド・ド・カンポ市にも贈られ、地球の反対側でも咲いています」

ということでした。


  多くの人々の努力が実を結び、こうして徳山の地できれいに咲き誇っているわけです。朝の短いひと時の間に頂いた情報ですが、きっとどこの記録にも残っていないでしょう。高取先生のご尽力、また、竹重さん・小川元市長さんにお話を聞かせていただいたことに心から感謝します。


 ***参考***

  2004年07月26日(月)


       万葉の森の大賀ハス

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ふじいりつ子

Author:ふじいりつ子
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