「日本女性の会山口」光支部の発会②

玉泉瑞穂さんは、光市光井の玉泉(ぎょくせん)寺の奥様。宝塚歌劇団でご活躍されていたころの名前は「大空希望(のぞみ)」さん。幼少期からのお話を楽しく聞かせてくださいました。
・「本当はバレエ団に入りたかった」。3歳から始めたクラシックバレエにのめり込んだ。しかし、中学3年のころ身長は既に170センチ。バレリーナの夢は諦めた。
そのころ、友だちに連れられて宝塚の舞台を見た。歌、ダンス、ショー。すぐに宝塚の魅力に取り付かれた。そして「男役なら身長の高い私にもできる」。
・高校入学後、親の反対を押し切り、宝塚音楽学校の受験を決めた。2回目の受験で倍率21倍の難関を突破した。
・しかし、環境は予想をはるかに超えて厳しかった。身だしなみ、掃除、物音すら立てられない寮生活…。自由時間などなかった。それでも「歌が好き。舞台に立ちたい」の一心で、やめたいと思ったことは一度もなかった。
・2年間の音楽学校を卒業し、80年に初舞台。87年までの8年間、花組で舞台に立ち続けた。真矢みきさん、黒木瞳さんの1級先輩。
・94年に結婚し光市へ。
現在は、熱心に地域活動をされているとても気さくな方です。見上げるほどのスラーっとした体に、宝塚のユニフォーム、黒い帯、短めに着付けた青い袴、乙女結び、5枚こはぜの足袋に身を包んで、颯爽と登場されました。
お話の中で、
「厳しい規則の寮生活で学んだことは、お寺に嫁いだ今、とても役に立っている。特に、トイレや玄関の掃除は、いつどなたが来られてもいいように、と気を遣っている」
「一日一日を大切に生きること。その積み重ねが内面の美しさに繋がる」
など、女性の会に一番大切な心をお話してくださいました。

光支部の益々の発展に大きな力を貸してくださることと思います。これからもどうぞよろしくお願いします。