悲しいお別れ①

Mさんのご逝去につつしんでお悔やみ申し上げます がんで闘病中だった「こすもすの家」のメンバー、Mさんが、先日78歳でお亡くなりになりました。

 Mさんは、小学校4年生の時に聴覚を失われました。そして、結婚をし、子供さんにも恵まれ、明るく一生を送ってこられました。

 私は10年前に、聴覚障害者の方々に、映画「ほたるの星」を観て頂きたいと思い、手話通訳とテロップを付けた全国でも初めての映画上映会を開催しました。(2005-03-26聴覚障害者向けの「ほたるの星」上映会を企画して ・ 2005-03-27大成功!「ほたるの星」上映会

 涙を拭きながら、一生懸命に観てくださっていたMさんの姿を思い出します。

 映画が終わったときに、「りつこさんありがとう。わかりやすいテロップで、ストーリーがとてもよくわかったよ」ととても喜んでくださいました。

 Mさんは聴覚を失っておられますが、読唇もできますし、10歳まで健聴でしたので、少しわかりにくい時もありますが、発声によるコミュニケーションもとれます。そのため、「こすもすの家」の聾唖の人を代表して、行政に対して意見をはっきり言える本当に聡明な方でした。

 「こすもすの家」で、何かトラブルが発生した時には、「りつこさんに相談してみよう」とよく言われていたそうです。

 最期は、緩和ケア病棟を勧められたそうですが、「やっぱり家がいい」と言って、娘さん夫婦を始めとするご家族に温かく介護され、そして、皆さんに見守られながら旅立たれたそうです。

 私は葬儀に参列させていただきましたが、「こすもすの家」のメンバーを始め、聴覚障害の方を含む多くのご友人の皆さんのお見送りがあり、葬儀の間も、ずっと手話通訳がなされていました。

 もちろん手話通訳者は、毎日出会っていた方なので、泣きながらの痛々しい手話です。

 私は突然ではありましたが弔辞を依頼されましたので、涙をこらえながら
「大好きなMさんへ。苦しい中、最後の最後まで“こすもすの家”のことを想って、本当によく頑張ってこられましたね」
感謝とお別れの言葉を述べました。

 「こすもすの家」ができて、今年の12月でちょうど10年になりますが、永遠の別れはMさんが初めてのことです。家族以上のつながりがあった仲間なので本当に辛いと思います。

 メンバーの皆さんは、互いに抱き合いながら悲しみをこらえていらっしゃいました。Mさんのご冥福を心からお祈りします。

 つづく・・・
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ふじいりつ子

Author:ふじいりつ子
山口県議会議員

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