角膜移植・腎移植について

 去る5月31日、参議院議員の石田昌弘先生をお迎えし、山口県看護連盟の周南・岩国・柳井支部の研修会が下松市で開催されました。約100名の参加がありました。

 私は、ご挨拶の場をいただきましたので、「角膜移植・腎移植について」お話ししました。まず、参加者に、「勤めておられる病院で、角膜の移植手術が行われたことがありますか?」とお尋ねしたところ、2人の方しか挙手されませんでしたので、やはり、あまり日常的でないことがわかりました。

 話の内容は
① 夫が亡くなって3-4年経った時、夫が若い頃、「僕の角膜が使えるのなら、使って欲しいな」と言っていたことを思い出した。夫が亡くなった時は、ショックと動揺の中で、夫の言葉を思い出す余裕は全くなかった。

② その後悔があったので、県議会の一般質問で、患者のカルテの表紙に、「献眼します」「腎臓を差し上げます」という特定のマークをつけたらいかがかと提案した。

③ 本人の意思を表示するものとして「臓器提供意思表示カード」、運転免許証や健康保険証の裏面に記載欄があるが、実際の臨終の場では、なかなかうまくこの意志が伝わらない。
 *本人・・・いくら献眼したいと思っても亡くなった後では、意思表示ができない。
 *家族・・・本人の移植希望を知っていても、いざ臨終の場では混乱をし、移植のことなど思い出す余裕はない。
 *医師・・・病院はそもそも病気を治療するところなので、患者が死亡した後の話はできない。

 カルテの表紙に「献眼しますマーク」があれば、臨終の時に見落とすことなく、看護師から家族やコーディネーターへ連絡することができ、本人の意志を尊重することができる。

⑤ 県では、一般質問を受けて、県内のいくつかの病院において、問診票や入院時の同意書で臓器提供の意思を確認し、その情報を病院内で共有できるような取り組みを始めた。

⑥ 山口県において、角膜は339人、腎臓は22人の方が移植を受けられているが、まだまだ多くの方々が移植を切望しておられる。

⑦ 今後もっと推進しなければならないが、そのためには
 *市民一人一人・・・「生命はかけがえのないものであり、また、その命にも終わりがあることを再認識し、その後のことを考えておくことが大事」。
 *医療関係者・・・移植について、啓発や推進の協力をいただきたい。その一歩として、ぜひ、カルテの表紙に、「角膜・腎を差し上げます」の特定マークをつけるという取り組みをして頂きたい。

⑧ もし、夫の目を誰かにあげていたら、夫は、その人の身体を借りて、今の世を見ることができていただろうと思う。
 献眼は、見えない人に光をプレゼントし、腎移植は、人工透析の生活から解き放してあげることができ、その人の人生を大きく変えてあげる事ができる。
 亡くなった後、人のお役に立てるということは、他にはないのではないだろうか。


 *****

 嬉しいことに、終わった後、多くの看護師さんから、
「よくわかったので、検討してみる」と言うお話を伺いました。実際に動き始めるといいなと思います。
プロフィール

ふじいりつ子

Author:ふじいりつ子
山口県議会議員

リンク
カウンター
検索フォーム
カレンダー
08 | 2017/09 | 10
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
最新記事
カテゴリ
月別アーカイブ