9月定例県議会代表質問⑧教育行政

 「防長教育」という言葉は、議会の場におきましても、度々耳にいたしますが、本県は、豊かな先見性や進取の気質など、人づくりを重んじる優れた教育風土を持つ教育県であります。
 江戸時代に寺子屋の数が全国で2番目であったことなど、教育県たるゆえんについては色々な御意見がありますが、教育に熱心な土壌を育んでくれた先人達の思いを大切にし、県民性として受け継いできたことが、今日の教育県の重要な礎となっていると考えております。

 さて、小・中学校の運動会シーズンも終わろうかという時期となりましたが、運動会と言えば、昔は地域の一大イベントであり、保護者だけでなく、地域に住む者同士、地域の子どもたちの成長を喜び合い、つながりを感じることができる場でありました。
 しかしながら、地域コミュニティの希薄化に連れ、昨今の運動会は、児童・生徒数の減少を差し引いても、盛り上がりに欠けるように感じることがありますが、やはり、今も昔も、学校が地域コミュニティの核であることは変わらないと思います。
 こうした中、県教委におかれましては、地域ぐるみで子どもを育てる仕組みづくりを進める「地域協育ネット」や、保護者や地域の方々がともに知恵を出し合い、学校運営に意見を反映させる「コミュニティ・スクール」など、学校、家庭、地域の連携に積極的に取り組んでおられます。

 地域の子どもは地域で育てるという、以前の地域コミュニティには至極当然に備わっていた、いわゆる「地域の教育力」が、もはや当たり前とは言えなくなっている今の時代において、こうした取り組みの効果は、学校という枠を超えて、地域のつながりづくりにまで及ぶことが期待されるものです。

 我が会派といたしましても、県教委の取り組みに大いに賛同いたしますが、先ほど申し上げました、教育に熱心な県民性を引き出し、それを地域の教育力として確かな形としていくことこそが、取りも直さず、本県教育を牽引する大きな力となってくれるものと考えております。

 そこでお尋ねいたします。
 県教委では、昨年10月に策定された山口県教育振興基本計画のもと、本県教育の推進に取り組んでおられますが、県教委が掲げておられる「社会総がかりでの教育の推進」にどのように取り組まれるのか、教育長の御所見をお伺いいたします


浅原教育長<浅原教育長答弁>

 本県教育の特色は、人づくりを重んじる優れた教育風土に代表されるといわれており、子どもたちが、人として生きる上での基本を身に付け、未知なるものへ進んで挑戦するとともに、積極的に社会の形成に参画し、その発展に貢献する人材を育成していくためには、学校・家庭・地域が一体となった社会総がかりでの教育を推進していくことが重要です。

 このため、県教委では、「未来を拓く たくましい『やまぐちっ子』の育成」を教育目標として掲げた「山口県教育振興基本計画」に基づき、確かな学力や豊かな心の育成、グローバル社会で活躍できる人材の育成のほか、地域住民が学校運営に参画するコミュニティ・スクールの設置に加え、概ね中学校区を一つの単位として、学校関係者や地域住民がネットワークを形成し、地域ぐるみで教育を支援する地域協育ネットの取組などを推進しているところです。なかでも、小中学校におけるコミュニティ・スクールの設置率については、全国一となるなど、子どもたちが抱える課題を地域ぐるみで解決する仕組みづくりが構築されつつあり、現在、夢や目標に向かって挑戦する心をもち、人の役に立つ人間になりたいと考える子どもたちの割合が、全国の平均を上回る傾向がみられますとともに、学力につきましても着実に向上しているところです。

 こうした中、人口減少・少子高齢社会にあって、核家族化や地域のつながりの希薄化が進行しており、お示しのように、地域の教育力の向上は、地域のつながりづくりにも資することから、この度、「未来開拓チャレンジプラン」の素案において、「社会総がかりによる『地域教育力日本一』の取組の推進」を掲げ、学校を核とした地域の教育力の強化に向けたより一層の取組を進めてまいりたいと考えております。

 具体的には、コミュニティ・スクールを市町教委と連携しながら、全ての小中学校に設置するとともに、本県独自の取組である地域協育ネットにつきましても、全ての中学校区に整備してまいります。

 また、地域と学校をつなぐコーディネーターの全中学校区への配置や表彰制度の創設等による好事例の全県への普及を進めることにより、地域内の人材や学校間の連携を強化し、地域協育ネット等の活動をより一層充実してまいります。

 さらに、こうした取組を通じて、学習指導や家庭教育支援による全国トップクラスの学力をめざす取組の強化や、ふるさとにゆかりのある人材に学ぶ道徳教育の充実、地域のスポーツ人材による授業や運動部活動の支援、地域ぐるみのいじめ防止の取組など、様々な学習活動等により社会が人を育み、人が社会をつくるための諸施策を推進してまいります。

 県教委といたしましては、学校を地域コミュニティの核として、人づくり・地域づくりの好循環を創出し、社会総がかりで本県の将来を担う子どもたちの育成に全力で取り組んでまいります。
プロフィール

ふじいりつ子

Author:ふじいりつ子
山口県議会議員

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