田中病院の特別養子縁組への取り組み②

 養親になるためには、家庭裁判所や児童相談所が、その縁組が適切かどうか、1年間かけて充分に調査を行います。養親として適切か、子供に特別養子縁組の必要性があるのか(要保護性があるのか)、8~12か月の試験養育期間をかけて審議され、審判を受けて成立します。

 赤ちゃんには個別の保険証や乳児医療受給証が発行され、母子手帳も再交付されます。(交付申請等、市役所や児相、保健センターと連携)

 養親は、「どんな子供であっても受け入ることができ、そして絶対に幸せにする」という覚悟のできた人を選びます。例え障害があっても、丸ごと受け入れられるように、親になるための養親の「親心」を育てるトレーニングを行います。

 一方、望まない妊娠をした女性は、
この子さえいなければ・・・
と考えると、おなかの中の赤ちゃんに愛情を感じることができず、悪夢に苛まれたり、家族に言えず引きこもったり、消えてしまおうとしたり、心を病んだりします。

 そうしたときに、田中先生から
「赤ちゃんとお母さんが幸せになる選択肢のひとつとして養子縁組もありますよ」 と伝えられるそうです。

 そして、やむを得ず、特別養子縁組を選んだ母親に対しては、
この子と一緒にいられるのは、生涯あと数日です。そのわずかな時間だけでも、精一杯愛し、抱きしめ、優しい声をかけてあげてください。少なくとも、半分は間違いなく自分のかわいい子です。一生分の愛情をかけてあげてください
と、先生は伝えられます。

説明用DVDより。 妊娠に至る今までのいきさつを批判することなく、全てを包み込み受け取ってあげると、
「先生もスタッフの皆さんも分かってくれた」
と、母親は精神的に安定し、初めて、おなかの中の赤ちゃんを見つめることができるそうです。

 それから愛着が生まれ、可愛いと思うようになり、産む覚悟ができ、陣痛も乗り越えられるそうです。

 田中先生やスタッフの皆さんは、そのような母親に対して、全力で支援されます。

 例えば、毎日子供への手紙を書くよう支援されます。母親は、自分自身と赤ちゃんに真剣に向き合い、「なんとかして自分で育てられないか」と考え抜きながら、赤ちゃんへ手紙を書くそうです。

 その過程で、自分の気持ちを整理することができ、赤ちゃんが幸せになる最善の方法を考え出すことができるのだそうです。


つづく・・・
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ふじいりつ子

Author:ふじいりつ子
山口県議会議員

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