島田明前県議会議長の合同葬が行われました②

 夫が大好きだった島田先生との思い出は、数えきれないほどあります。その中でも忘れられないことがあります。

 それは、夫が病気で療養していた時のことです。

 残された時間が本当に短いとわかった時、夫は島田先生に電話をし、病院へ来ていただきました。

 島田先生は、夫の病変に大変驚かれていましたが、その後、2人はベッドに腰掛けて、本当に楽しそうに長い間、話していました。

 公人の2人の話ですので、私は病室の外へ出ていましたから、何の話をしていたのかわかりませんが、先生はお帰りになる時、
「ほいじゃけど(だけど)、ホンマ、楽しかったのー!えっと、面白いことがあったし、マコちゃんと一緒じゃったから、何でもできた!ありがとうのぉ!
と、笑いながら大きな声で言われていました。

 それから、2日後、夫は痛みのためにモルヒネを使い、少し意識が薄れてきましたので、私は先生に電話をし、病室へ来ていただきました。

 「どね~なかぁ?」
 病室へ入るなり、先生は夫に声をかけられました。夫は、
「うん。大丈夫いね」
と小さく笑って答えました。しばらくして、先生は
まこちゃん、ほいじゃ~の!またな!元気でな!
と声をかけながらも、別れを惜しむかのように夫の手をいつまでも固く握っておられました。

 そして、笑顔で病室を出られましたが、耐え切れなかったのでしょう。そのまま、廊下の突き当たりから誰もいないベランダに出られ、大きな声で
「オー!オー!」
と泣き叫ばれ続けました


 私は、そんな議長さんに対し、なす術もなく、先生の傍で、じっと泣いておられる姿を見ながら、
「すみません・・・」
と詫びました。

 5分から10分の時間が流れたでしょうか・・・。その後、先生は、私に
「じゃーの!」
と言いながら、ベランダから廊下に出て、エレベーターに入って行かれました。
 顔は涙でグシャグシャ。丸めた背中は、とても小さく見えました。

 議長職でありながら、誰も付けず、お一人でお別れに来て下さったのです・・・。今、考えたらありえないことです。

 そして、その2日後の9月22日の夜明け前の4時頃、私は先生に
「夫が亡くなりました・・・」
と電話をしました。

 暗い中、先生は飛んで来られました。そして、ベッドに穏やかな顔で静かに横たわっている夫の身体に抱きつきながら、大きな声で泣き続けられました。本当によき相棒であったと思ってくださっていたのだと、心から思いました。

 そして、その後、すぐに病院の事務室へ私を呼び、
ええか、葬儀のことは俺にみな任せろ。合同葬(自民党県連・山口県議会・藤井家)にするからの
と言われ、葬儀委員長として、葬儀を取り仕切ってくださいました。

 告別式には想像を超え、会場に入りきれない程の皆さんがお別れに来てくださいました。その準備も、さぞや大変であったろうに・・・と、今になって思います。

 島田先生、その節はありがとうございました。



 続く・・・

プロフィール

ふじいりつ子

Author:ふじいりつ子
山口県議会議員

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