9月定例県議会代表質問④大雨災害への対応(1)ハード面の整備

8月の徳佐の様子。 次に、7月28日の大雨災害への対応について2点のお尋ねをいたします。

 まず、今後の河川整備及びJR山口線・山陰本線の早期復旧についてであります。

 本県では、「これまで経験したことのない」記録的な大雨に見舞われたことにより、山口市、萩市及び阿武町において、大規模な河川の氾濫や道路の崩壊等が発生し、また、道路や鉄道などの交通網が寸断されるなど、公共土木施設や農林水産施設等に甚大な被害が発生し、県民生活や経済活動に深刻な打撃を与えました。

 中でも、被災した地域の主要河川である阿武川、田万川、須佐川の3水系の被害は著しく、阿武川水系においては、JRの3橋梁が流失し、護岸崩壊や耕地の浸水などの被害が延長約36キロもの間で発生しております。

 また、田万川水系では、家屋の浸水や約500mにわたる堤防の決壊など、支川を含め広範囲で被災し、須佐川水系では、JR橋梁の橋脚の沈下に加え、家屋が浸水するなどの被害が発生いたしました。

河川護岸が大破している様子。 このように、大雨によって、本川だけではなく支川を含め、これだけの広範囲にわたって甚大な被害を受けたことは、本県では過去に例がないと聞いております。

 こうした中、自由民主党山口県連では、冒頭申し上げた緊急知事要望の中で、今回の大雨により甚大な洪水被害が発生した阿武川等については、再び、同様の災害が発生することがないよう、災害復旧事業に合わせた抜本的な河川の改修対策の実施について要望いたしますとともに、橋梁が流失したJR山口線及び山陰本線についても、早期の全線復旧が図られるよう、必要な支援を行うことを要望いたしました。

 河川は、洪水などの自然災害から、街や人の命を守るだけでなく、水道水や農業用水として貴重な水源でもありますことから、被災した地域の方々が、安心して暮らせる生活を一日でも早く取り戻すためにも、できる限り早期に、そして、再度災害防止に向けた抜本的な河川整備を行っていくことが必要であると考えております。

 そこで、お尋ねいたしますが、この度の大雨災害により甚大な被害を受けた阿武川、須佐川、田万川の3水系について、今後、河川整備をどのように進めていかれるのかお伺いいたします。

 また、これらの河川整備とも関連するJR山口線及び山陰本線の復旧に関しては、先日、JR西日本から県に対して支援の要請があったようですが、両路線の早期復旧に向けてどのように取り組まれるのかご所見をお伺いいたします。


<山本知事 答弁>
 本県は、流路が短く勾配が急な河川を多く抱え、災害を受けやすい地勢的な特徴を有していることから、過去たびたび集中豪雨等により、多くの浸水被害を被ってきておりまして、これまでも河川の整備を計画的に進めてまいったところであります。

 こうした中、県北部等において、3時間、300ミリを上回るなど、河川計画上の想定をはるかに超える大雨が降り、特に、お示しの阿武川、須佐川、田万川水系では、JR橋梁4橋の流失や損傷、700戸余りの家屋の浸水など極めて甚大な被害が発生し、県民生活に深刻な影響を及ぼしております。

 このため、私は、これら3水系の再度災害防止を早期に図ることとし、各河川の被災状況に応じたふさわしい事業手法など整備の方針に係る国との協議を、被災直後から精力的に進めるとともに、河川改修事業等の新規採択を国に緊急要望いたしました。

 この結果、このたび、これまでにない異例の早さで、国との協議を概ね調えることができたことから、通常の復旧事業に加え、これに併せて改良を行う災害関連事業、さらには、被災施設以外も含めて改良を行う広域河川改修事業等を組み合わせて、抜本的な河川整備に着手することとし、補正予算案に所要の事業費を計上したところであります。

 私は、県民の安心・安全力の確保に向け、今後、これら3水系の河川整備に全力で取り組んでまいります。


 次に、JR山口線・山陰本線の早期復旧についてのお尋ねにお答えいたします。

 両路線は、県民にとって不可欠な生活路線であるとともに、SL「やまぐち」号の運行による観光振興など地域経済活動の重要な基盤でございます。

 このため、県としては、JR西日本に対し両路線の早期完全復旧を強く要望してきたところであり、これを受け、同社からは県に対し技術支援や費用負担等の要請があったところであります。

 こうしたことから、県としては、JR西日本と早期復旧に向けて精力的に協議を重ね、先般、相互に協力することを確認したところであります。

 復旧工事については、平成22年の美祢線復旧の経験を踏まえ、今回もJR西日本との全面的な協力関係に立ち、適切な役割分担により連携していくこととしたところであり、美祢線と同程度の期間で早期復旧が図れますよう、今議会において、復旧に関連する河川、砂防、治山の各事業の所要額を補正予算額に計上したところであります。

 県では、被災後速やかにJR西日本と技術的な打合せを開始し、橋梁の設計に必要な測量調査結果や河川計画などを迅速に提供してきたところでありまして、引き続き緊密に連携を図りながら、各事業を着実に進めていきたいと考えています。

 また、鉄道施設に係る被災は島根県側にもあり、同県との連携が重要であることから、先般、連絡会議を開催し、今後両県が協調して取り組んでいくこととしたところです。

 私としては、関係機関との緊密な連携のもとで、JR山口線・山陰本線の一日も早い完全復旧に向けて全力で取り組んでまいります。
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ふじいりつ子

Author:ふじいりつ子
山口県議会議員

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