7年ぶりの「花笠踊」

残念ながら天候から屋内での開催となりましたが、揺れる花笠の美しいお祭でした。 周南市八代の魚切地区に400年以上前から伝えられている「花笠踊」が、去る8月25日に奉納されました。遅くなりましたが、とても珍しい伝統行事ですので報告いたします。 

 「ねんき踊り」と称されるこの踊りは山口県無形民族文化財に指定され、7年毎(亥年・巳年)に二所神社に奉納されるもので、戦国時代、陶晴賢に攻められて悲劇的な最期を遂げた大内義隆に対して、人々が捧げた追善供養の踊りであると言い伝えられています。

 この踊りを伝承するには、踊り子は男女とも未婚者に限られ、特に、踊り子を導く調司と調庄の役は未婚の長男でなければならないことになっており、一生涯に一度しか踊り子になる機会がなく、里人にとっては、青春の感銘深い思い出となっていると言われています。

 いつもは二所神社の境内が会場となりますが、この日はお昼過ぎまで雨模様でしたので、鶴いこいの里交流センター体育館にて奉納されることとなり、暗くなるころには、市内外から大勢の人が押し寄せていました。

 午後8時、小学生から20歳代までの未婚の男女24人の踊り子が登場。男性は花笠をつけ、女性は白い着物に華やかな大きい花笠をかぶり、輪を作り、太鼓や音頭に合わせて踊っていきます。

 華やかな衣装で群舞する、中世に流行した風流(ふりゅう)踊りの一種で、その音頭の歌詞は全国でも珍しい古風なものといわれています。

若者へと伝統文化が受け継がれる大切さを痛感いたしました。 はるか4百数十年の時を超え、山あいの里で受け継がれてきた、7年目ごとの華麗な花笠踊を見ながら、夏の一夜を楽しみました。

 全国的にも少子高齢化のために、各地に伝わる伝統文化の継承が危機にさらされていますが、八代においても、残念ながら同様の状況となっています。昔から日本人が大切にしてきた伝統文化が、ぜひとも、次世代に残るようにと願っています。
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ふじいりつ子

Author:ふじいりつ子
山口県議会議員

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