人間ドッグにて②

お知らせ。当院では、救急救命士の分娩立会を行っています。 先日の人間ドッグで婦人科外来の待合室に、写真のような「お知らせ」が掲示されていました。
*画像をクリックすると大きくなります。

 正直なところ、「え、救急救命士は男性が殆どのはず・・・彼らがお産の現場に・・・?」と少し抵抗を感じました。

 男性の産婦人科医は多いものの、「助産師」さんは昔から女性だけに認められている職である等、お産は「女性の領域」という意識があったためです。

 しかし、偶然、周南の救急救命士の方と院内で出会い、詳しい事情を伺いました。そして、お産にまつわる深刻な課題が見えてまいりましたので、ここでご紹介いたします。

 近年、救急車の中で、出産にいたるケースが増えてきているそうです。
・ 「おなかが痛い」との通報でかけつけると、実は臨月を迎えた女性が、陣痛が来たことを自分でもよく理解できないまま救急車を呼んだ例。

経済的な理由で全く健診をうけず、出産場所がないことも自分でわかっているため、わざと陣痛がきてから救急車を呼んで「助けて欲しい」という例。

・ 自分で運転ができないからと、タクシー代わりに救急車を呼ぶ例。

 救急車は「命を守る最後の砦」です。上記のような事情であっても、救急隊の方は対応しなくてはならない場合もあり、やむにやまれず今回のように病院で研修を行っているとのことでした。

 先月発表された大阪府の調査では、平成24年の1年間で、府内での「飛び込み出産」は307人と過去最多であり、平成21年の2倍以上となっています。これらの背景には「経済的理由」や「望まない妊娠」などがあるそうです。

 妊婦や赤ちゃんだけでなく、受け入れる病院側にも、搬送する救急隊側にとっても大変ハイリスクであり、どんな事情があるとしても、まずは産まれてくる赤ちゃんのために、妊婦健診をうけ、出産に臨んで欲しいと思いました。
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ふじいりつ子

Author:ふじいりつ子
山口県議会議員

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