「かかりつけ医と病院の上手な使い分け」②

私もパネリストの一人として、意見を述べさせていただきました。 パネルディスカッションの前に、私は、県議として、また以前、看護師として病院勤務をした経験者として、いつも気になっていること、また、今後進めて行かなければならない課題2点について述べさせていただきました。

① 持続可能な医療提供体制のために
 須々万の神田医院の先生ご夫妻が2年前、飛行機事故で突然亡くなられた。先生は、20年にわたって、周南市北部全体の地域医療を担ってくださっていた。往診、自宅での看取りなど、家族を含め患者をしっかり支えていただき、住民からの信頼も厚かった。

 その先生が突然亡くなられたので、医療機関の少ない北部地区の住民は今も本当に困っておられる。

 去る2月に閉店となった近鉄松下百貨店と同じように、なくなって初めて、その存在の大きさがわかる、もっとみんなで守ればよかったと思うものはたくさんある。その一つに、徳山中央病院もあげられるのではないか。

 市民は、体調がヘンだなと思う時、どこの病院にかかればいいのかわからないので、「とりあえず、徳中にいけばどうにかなるだろう」と考え、その結果、徳山中央病院に患者が集中しすぎている状況。
 
 そのため、徳山中央病院の本来の役割であり、また市民から期待されている高度医療・救急医療の提供が難しくなっている

 全国には、このような病院はたくさんあり、その状況下で働いていた医師が疲弊し辞めていき、結局、医師不足で病院を閉じた例もある。

 医療崩壊をおこしてからでは、どうにもならないので、病院の機能分担と機能集中を適切にし、持続可能な医療提供体制を作っていかなければならない。

 そういった観点から、「どこの病院に行ったらいいかわからない」人たちに、「あなたの症状ならこの病院がいいですよ」と、行先を指導、ナビしてくださるかかりつけ医の存在は絶対に必要なものであると思う。

② 充実した在宅医療体制の構築
 高齢社会を迎えた今、介護制度との兼ね合いもあるが、在宅医療をどのように構築するかが大きな課題だ。

 病院で手術を受けた高齢の人が、いざ退院すると言っても、自分一人しかいない、また、高齢の配偶者がいるだけの自宅には戻れない。子ども夫婦は都会に住んでいてどうにもならない。近所づきあいで頼める筋合いのものでもない。

 こんな患者さんをしっかりと見守っていける体制づくりをしないと、今後、高齢の患者はもっと増えていくわけだから、大変なことになる。

 病院の機能分化や診療所との提携、在宅医療や訪問看護、介護との連携を今こそしっかり進めていく必要があると思う。


 市民の皆さんは「うんうん」と頷きながら、しっかり聞いてくださいました。大変実りの大きい市民講座であったと思います。
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ふじいりつ子

Author:ふじいりつ子
山口県議会議員

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