第11回 花の会②

挨拶のあと、パワーポイントを使用して県政報告会をさせていただきました。 研修会後の「花の会」懇親会では、まず、私の県政報告として、
1.環境保護活動について
① 鹿野のササユリ保護
② 海を守る活動(海底清掃の実施・流木被害)
2.国体・植樹祭における天皇皇后両陛下のご奉迎について

の2点について、パワーポイントを使いながらお話しいたしました。

 国体の時に県ハンドボール協会の会長として、秋篠宮両殿下のご先導役を仰せつかった時の写真と、植樹祭の際の天皇皇后両陛下のお姿の写真をお見せしました。

 「宮家の皆様と一緒に写っている写真は、議員のホームページや会報に掲載することはできない決まりがあるので、皆様にお見せするのは、今日が初めてです」
と話しながら、数枚の写真をスクリーンに映したところ、会場から
「わー!!」
と大きな歓声があがりました。

 また、ササユリの保護について、
「このきれいな野生のユリは、種が落下してから7年経って、ようやく一輪の花をつけるんです」
と説明すると
「えー!!」
と、驚きと感動の声が上がりました。さらに、
「この貴重なササユリを見に、長野山へ行ってください。山頂まで車で上がれます」
と話したところ、
来年はぜひ見に行きたい。一緒に連れて行ってください」
と嬉しい声もたくさんいただきました。

 海底清掃については
「こんな活動をされているんですか?!びっくりしました」
中学・高校生や大学生まで声をかけられて、一緒に活動をするなんて、すごいですね。どうやって集められるのですか?

 北九州集中豪雨後の流木については
こんな写真、テレビでも新聞でも見たことありませんよ。なぜ、報道されないんですか?」
「県や市は、厳しい財政の中で、処理費を捻出するのに大変でしょうね」
など、色々な感想や意見、感動の声をいただきました。

 皆さんは、いつも私の活動報告を一生懸命聞いてくださいます。きっと、この9年余りの間、思いもかけず「主婦から県議へ」転身した私のことを「自分の娘や姉妹」と同じように思ってくださり、見守ってくださっているからだと思います。

 このような女性の皆さんに囲まれ、応援していただいているからこそ、私が元気に活動できる訳です。心から感謝しています。ありがとうございます。

第11回花の会 ①

今年も花の会を開催いたしました。今年は初めての試みとして、研修会を行いました。 毎年、夏の恒例行事としている「花の会」の第11回目を、今年も市内のホテルで開催いたしました。

 これは、亡き夫が行っていたものを継承した「女性の会」で、夫の時から通算すると、今回で21回目となります。今年は初めての試みとして、研修会も併せて行いました。

 研修会の講師には、福島県議会議員の長尾トモ子さんをお招きし、「東日本大震災から1年―福島の未来に向かって―」というタイトルで、ご講演をいただきました。

 長尾県議とは、6年前、自民党本部で開催された女性地方議員研修会で初めてお出会いした時から意気投合し、以来親しくさせていただいている間柄です。

福島県議会議員の長尾トモ子さんをお迎えして、講演会を行っていただきました。 講演の内容は、以前に防府市にお越しくださったことときのお話 ( 2012-03-23福島県議会議員 長尾トモ子さんのお話を聞いて
に加え、全国へ7万人の子ども達が避難している現状、子どもたちへの放射能に関する正しい知識の教育、自然体験学習、外で遊べないため屋内への砂場設置、保育園の園庭の除染作業、野菜など食品の放射線を測定するため、県内の公民館に500台の測定器を置いたことなど、今なお、震災や原発事故の収束しない現状の中で、できる限り放射線被ばくから子ども達を守るための懸命な活動を、パワーポイントを使いながらわかりやすく説明されました。

 ご出席してくださった方の中には、防護服を着て一生懸命活動されている先生の姿、地震・津波被害の惨状、大震災直後の避難所で不安そうな表情の子ども達の写真を見ながら涙ぐむ方もいらっしゃいました。

 講演後、長尾県議の周りには大きな輪ができ、
「先生、これからも、未来を担う福島の子ども達を守るために頑張ってください
という大きなエールが送られました。

 初めての研修会でしたが、皆さんから
「りつ子さんは、毎日の活動の中で素敵な人とたくさん出会われているはずだから、ぜひ、これからもその人たちを呼んでいただいて、貴重なお話を聞かせてくださいね」
というリクエストをいただきました。

 生涯学習と言う言葉もありますが、常に前を向いて学んでいく姿勢はずっと持ち続けたいですね。来年の研修会に向けて、今日からますます頑張ってまいらねばと思っています。参加したいと思われる方は、事務所までご連絡ください。

  藤井りつ子事務所 電話 0834-26-0123

「おばあちゃん」としての思い

「おにいちゃん」として、あやしたり声をかけたりしています。 先々月2人目の子どもを出産した長女が、先日まで3週間ほど里帰りをしていました。

 1人目の孫は2歳10ヵ月。言葉の数も増え、自分の欲求や思いを伝えることができるようになりました。何より、誰かが傍で言った言葉を、すぐに真似をして、「目下のところ」「お世話になりますねぇ」などと、きちんと発音できるようになったことに、驚きと笑いの毎日でした。

 また、大人の顔色を読み取ることもできるようになりました。日々成長していることが楽しみです。

 下の子が生まれた時は「赤ちゃん返り」をし、少々大変な時期もありました。1か月を過ぎた頃から徐々に落ち着き、今ではすっかり「お兄ちゃん」らしくなってきました。


 長女は、二人の子どもをいつも「可愛い!」と言って抱きしめます。自分のことをする暇がないくらい忙しくても、「可愛い」と思えるのは、心に余裕があり、育児を楽しんでいるからのような気がします。

 世間では児童虐待のニュースが毎日のように伝えられ、そのたびに胸がいたみます。

 虐待を防ぐには、どうすればいいのでしょうか。

 私は、周りの人の協力で、少しの時間でも母親が育児から離れて、ほっとできる時間をつくってあげることが大切なのではないかと思います。

 先日、夫のもとへ帰っていった長女が、元気で明るく優しいお母さんになってくれること、また、二人の孫が元気でたくましく育ってくれることを心から願っています。

光マリンスターズが10周年&ホークスカップで初優勝

 私が顧問を仰せつかっています光マリンスターズが、設立10周年を迎えました。併せて、先日行われた「ホークスカップ中学生硬式野球大会」で初優勝しましたので、その祝勝会も兼ねた記念パーティが12日、光市のホテルで開催され、私も出席しました。

佐々木代表。光マリンスターズの活躍に大変ご尽力されています。 10年の歩みについて、佐々木代表からお話をお聞きしました。最初は、部員も集まらず、経済的にも苦しく、また、練習会場すらないという課題ばかりで、運営も並大抵のことではなくご苦労されたそうです。

 しかし、この間、多くの協力者のおかげで、ホークスカップに出場できる程、実力もついてきました。更に誰もが驚いたことには、「一勝できれば・・・」と言って初めて臨んだ大会で見事優勝!準決勝戦、決勝戦はヤフードームで行われ、選手の皆さんには、何もかも夢のような初めての経験ばかりでした。

 きっと43名の部員の毎日の練習、保護者の皆さんの送迎(県内各地から光市まで)、監督やコーチの熱心な指導、先輩の応援など、それぞれの立場での努力や支援・協力があったからこその結果だと思います。

ホークスカップ。初めて関門海峡を渡ってきました。 記念パーティには部員の皆さんがユニフォーム姿で出席されていました。全員が丸刈りで目がイキイキと輝いています。礼儀正しい姿をみて、野球の技術的な指導だけではなく、多方面にわたる指導が行き届いているクラブだと心から感心しました。

選手の皆さんには、光マリンスターズのメンバーであることに大きな誇りと自信を持ち、これからもなお一層、練習に励み、新たな挑戦をして欲しいと願っています。


***参考***

 プロ野球チームが主催する中学校硬式野球大会は、ホークスカップの他にも、ジャイアンツカップ、タイガースカップ、野村謙二郎カップがあります。

 ホークスカップには各リーグで予選を勝ち抜いてきた代表の20チームが参加できます。

 各リーグとは、ボーイズ、ドリーム、フレッシュ、ジャパン、リトルシニア、ポニー、レインボー、ヤングの8リーグです。このリーグの垣根を越えて交流する大会がホークスカップです。

日本港湾協会通常総会実行委員会

実行委員会の様子。 今年の5月22~24日、第84回日本港湾協会通常総会が周南市で開催されました。(通常総会についての記事:

 その最後の実行委員会が、去る10日、徳山下松港湾福祉センターで開催され、総会及び関連事業の報告や予算収支決算状況の報告等がなされました。

 この総会には、全国から約1000人の方々が、また港湾関係者交流会には750名の方が参加をされました。宿泊客は760人で、延べ宿泊数が1250泊あり、周南市にとって4200万円余りの経済効果があったそうです。

 総会以外でも、実行委員会ではお客様に楽しんでいただこうといくつかの企画をしました。

 徳山が生んだ偉人、児玉源太郎(政治家・陸軍軍人)のゆかりの地を観光ボランティアガイドによる案内、地元の物産展、周南コンビナートの夜景を楽しむクルージング、バルクターミナルの見学等々、また、徳山ふく、周防はも、周南たこなど、地元を代表する食事や地酒などの用意等々。

 反省会では、これらの企画について他県の方から
とても素晴らしい、心のこもったおもてなしを受けた
と嬉しい声をいただいたとの報告があり、安心しました。

 また、この通常総会の様子が各新聞に掲載されましたが、その中で
強い港湾力による高度海洋国家への成長が日本再生への道」と頼もしいタイトルがうたれた記事もありました。

 実行委員会はこの日をもって解散されました。

 周南市の建設部や地域振興部、企画総務部の皆さんを始め、県や商工会議所など、多くの方々のご尽力により大成功を収めることができました。皆様の働きに心から敬意を表します。また、私も清港会の会長として、このメンバーに入れていただいたことに、心から感謝します。皆様、お疲れ様でした。

豪雨による流木の撤去作業について、その後の報告

福川南にも1350本が積み上げられています。 先日、流木について記事を書きましたが、(2012-08-022012-08-03)8月8日時点の状況を報告いたします。

 最初、海上保安庁から連絡が入った時には、九州の豪雨により材木が海に流出し、60~70本が漂っているので回収に協力して欲しいというものでした。

 ところが、いざ、回収を始めてみると、7月17日から8月6日までで、計2800本の流木が揚収されました。また、牛2頭が引き揚げられ、埋設されました。

 揚げられた流木は、周南市の福川南町に1373本、粭島新港50本、港町21本、下松市の下松第1埠頭に1350本が高く積み上げられ、保管されています。

 おかげで、海上には殆どなくなったようにみえますが、まだ残っているものもあると思われますので、引き続き、船の走行には注意していただきたいということでした。

 既に、回収作業だけで、3000万円近くの経費がかかっているそうです。予算については県の方で検討していただいている所ですが、今後、各市に廃棄のための負担が求められることになります。

 しかし、市にとっては、突然降ってわいたような話でありますし、財政難の折から、予算取りも大変厳しいとの声が届いております。

 流木は多量の海水や塩分を含んでおりますのでリサイクルは難しいと言われていますが、ぜひ、皆さまのお知恵を拝借したいと思っています。

長野山のササユリを守る体験活動 ③アサギマダラ

アサギマダラ。大変きれいでした。これから長旅を続けていくと、羽の色なども変化していくそうです。 ササユリやイワカガミの保護を行うため、長野山緑地公園内を歩いていると、今までに見たことのないとてもきれいな蝶が、ヒヨドリバナの花にとまって蜜を吸っているのを見かけました。

 指導者の今井先生に伺うと、この蝶は「アサギマダラ」。テレビのニュースで、よく、1000キロ近くを移動する蝶として紹介されていると教えていただきました。実際に初めて見たことが嬉しく、少し調べてみました。

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 アサギマダラが好きなヒヨドリバナやフジバカマの蜜には毒性のあるアルカロイドが含まれています。アサギマダラはこれらのアルカロイドを取りこむことで毒化し、敵から身を守っているのだそうです。幼虫・成虫ともに鮮やかな体色をしていますが、これは毒を持っていることを敵に知らせる警戒色と考えられているのだそうです。

 標高の高い山地に多く生息します。九州以北で成虫が見られるのは5月から10月くらいまでですが、南西諸島では逆に秋から冬にかけて見られます。

 研究者達によって、夏に日本本土で発生したアサギマダラは、秋になると南西諸島や台湾まで南下、繁殖した子孫が春に北上し、日本本土に再び現れるという行動が明らかになってきました。中には直線距離で1,500 km以上移動した個体や、1日あたり200 km以上の速さで移動した個体もあるそうです。

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 こんな小さな蝶が何百キロも、何千キロも飛ぶなんて、想いもよびませんが、実際に、こうして目の前にいるアサギマダラを見ると、とても愛おしく思えます。

 長野山の関係者は、夏になると、この蝶が飛んでくることを、皆さん、よくご存知でした。この長野山で、美味しい花の蜜をもらった蝶たち、「また頑張って飛んでね・・・」と、次の地点まで、元気に移動してくれることを望んでいます。

長野山のササユリを守る体験活動 ②ササユリとイワカガミ

 県は、市や市民団体「渋川をよくする会」と協力して、子ども達と共に行う「長野山のササユリを守る体験活動」を企画してくださいました。子どもと一緒に行うのは、ボーイスカウトとの時以来、2回目です。

 今回、体験活動に参加してくれたのは、周南市鹿野の小学生や幼児とその保護者を中心とした約50名の親子で、主な活動内容は、山野草の保全と樹木名板の設置です。

ささゆりの一生について、山野草や自然の大切さについてお話をさせていただきました。 開会式で、私は、ササユリの一生について話をした後、
この豊かな自然は、誰かが守らないと、なくなってしまう。自然はお金で買うことはできなしし、人間の力で作ることもできない。みんなで守っていくことがとても大切だ。

 観光客の中にはきれいなササユリを見て、球根を掘って持って帰る人もいるが、ササユリは高い山でしか咲かない。絶対に持って帰ってはいけない」
と話しました。

 子ども達は、とても興味深く話を聞いてくれました。

目印に、白い杭を立てていきます そして、その後、緑地公園内の遊歩道を歩きながら、茂るササの中、まるで宝物を探すかのように、目を凝らしながら、ササとほぼ同じ形状の葉っぱのササユリを見つけ出しました

「あったよォ~!これは2歳くらいだね」
「これは3歳だね」

 そして、踏み荒らされないように、また、草刈り作業の際に、草刈り機で刈り取られないように、高さ約30センチの白い杭をたてたり、ロープで囲ったりしました

こちらはイワカガミの自生地です。看板や、柵をたてていきます。 また、長野山は自然の宝庫です。ササユリの他にも貴重な山野草が多く自生しており、今回は、春に薄紫色の花を咲かせる、「イワカガミ」の保護するため、ロープで囲う作業も行いました。

 ササユリやイワカガミにはそれぞれ説明看板と共に、「立ち入り禁止」の注意看板も設置しました。




こどもたちのメッセージつきの看板がたてられました。 また、ミズナラ、ナツツバキ、ダイセンミツバツツジ、カツラ、ナツハゼなど40種の樹木の名板に、子どもたちが「大きくなってね」などのメッセージを書き込んで、それぞれの木の根元に設置しました。

 お昼には、「渋川をよくする会」の皆さんの手作りのおいしいお弁当をいただき、午後は今井敏夫先生の指導の下、針金でトンボをつくる工作活動をしました。

 子どもたちもですが、大人も本気になって取り組んだ楽しいクラフトでした。 


続く・・・

長野山のササユリを守る体験活動 ①ササユリの一生

ささゆりの花。とてもきれいで、品のある花です。 野に咲くササユリ、私はこの花が大好きです。ササユリは、本州中部から九州の山地や森林に自生する日本原産のユリです。笹によく似た葉を持ち、6月から7月頃、とても甘くて優しい上品な香りのする白、または薄いピンクの花をつけます。
 
 私の子ども時代にはササユリの花がたくさん咲いていた記憶がありますし、周南市鹿野の長野山周辺にも以前はたくさん自生したそうです。

 しかし、近年の自然環境の変化や、山野草の人気が出てきた事による乱獲のため、今では激減し、希少植物となっています。

 5年前、長野山のササユリを見に行った時、山頂にある長野山緑地公園の管理をされている安永さんから次のようなお話を伺いました。


**************

 「公園内でササユリの種を採っている人を見かけたので、『その種をどうするのですか?』と聞いたら、『ササユリは種で増えるから、九州へ持って帰って植える』と言われ、初めてササユリの増え方について知り、『絶対に採らないで!』という活動を始めたところです。
 
 その九州の人から教えてもらって初めて知ったのですが、ササユリはアサガオなどと違い、種が落ちても、すぐに花が咲くのではなく7年もかかるのです。
 
ささゆりの看板の一部です。ささゆりの一生が説明されています。








 1年目には葉っぱが1枚つき、冬には枯れます。でも球根ができるので、冬を越し、2年目には葉っぱが2枚出ます。また枯れて、球根が少し大きくなり、3年目に葉っぱは3枚、4年目には4枚・・・・7年目にようやく葉っぱを7枚つけ、蕾をつけ、花が咲くんです。しかも、この球根は10年から13年すると、自然に消滅するんですって。

 だから、草刈りの時には、女性陣が、1年目や2年目の小さなササユリの赤ちゃんを見つけて印をつけ、その後、男性陣がその周囲に特に気をつけながら草刈りをするんです」

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3年前につくっていただいた看板です。ボーイスカウトのみなさんと設置しました。 このササユリの一生の話をお聞きし、私は、
「これは大変なことだ。気が遠くなるような長い自然のサイクルの中で、ようやく咲いてくれるササユリを守らなければ!」
と思いました。

 そこで、県の環境生活部自然保護課にお願いをし、「取ったらだめ!見るだけよ!」という看板を製作していただき、3年前にボーイスカウトの皆さんの協力で、公園内に看板を設置しました。

 その結果、この3-4年で、ササユリの花の数が増えてきました

上の図が入っている看板です。大きく、わかりやすい説明がされていて、好評です。 そして、県の担当者に、ことあるごとに、安永さんから聞いた「ササユリの一生」の話をしてきたところ、今年の3月に、県は長野山緑地公園のササユリ群生地に「ササユリの一生」についての看板を設置してくださいました。観光客からとても好評を得ているそうです。

 さらに、今年の6月には、環境保護事業団から40万円の助成金を頂けることが決まり、自然保護課から
「長野山の新たな自然保護活動に取り組みます」
という嬉しいご連絡をいただきました。

 そして、今回、8月7日に、「長野山のササユリを守る体験活動」第2弾が開催されることとなりました。
 

 続く・・・


看護学校の卒業式から思ったこと

 先日の県立大学でお話しした「東北の看護学校の卒業式について」、少し詳しく紹介します。

 今年の3月、私は、テレビのニュースで宮城県石巻市の看護学校の卒業式の様子を見ました。震災直後に、自らも避難者でありながら、避難していた人の救護活動を続けた看護学生の感動的な卒業式でした。

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 震災当日、津波が押し寄せた宮城県石巻市の「石巻赤十字看護専門学校」の94人の学生と職員は、全員、近くの小学校に避難。

 電話も通じず水も食糧もない避難所の中で、看護学生の皆さんは、自分にも何かできることはないだろうかと考えたそうです。しかし資格がない自分たちには、着替えの手伝いなどはできても医療行為はできない。そこで、1300人の避難者の皆さんの冷えた身体をさすり、温かい声をかけて励まし、また、高齢の方の身体を暖めたりするなどの救護に当たったそうです。

 この時のことを後で思い出した時、
自分達には何もできることはなかった。ただ傍にいることしかできなかった・・・
と・・・・・。
 ところが後日、体をさすってもらった多くの人たちから、
あの時、どんなに嬉しかったか・・・
あの時、どんなに心が安らいだか・・・
と、感謝の言葉をいただいたそうです。

 卒業式で、
「家族の安否確認もできないまま不安な日々を過ごし、それでも頑張れたのは、避難している方々の前では涙を見せないで救護に当たる仲間の姿でした。この体験を無駄にしたくないと思っています」
と、決意を語る卒業生代表の長谷川聡子さんの姿が映しだされていました。

 この時の彼女の強く、温かい目を見て、私は「きっといい看護師さんになられるだろう」と感ずると共に、「あ、これが看護の原点だ!」と思いました。

 看護学生さんたちも、「自分の冷えた体を誰かにさすってほしかった」であろうし、「誰かに温かい言葉をかけて欲しかった」のではないでしょうか。

あの卒業生の方々は、温かい心を持った、よい看護師さんになっていらっしゃると思います。 だからこそ、避難所におられる高齢者や子ども達の背中に手を当てて言葉をかけたり、傍にいる人に寄り添うことができたのだと思います。

 この温かい心をもった行動こそが、看護の原点
だと思いましたので、このことを講義の中で話したところ県立大の多くの学生さんたちから共感を得たようです。


 看護学生の皆さんが、卒業後も看護の原点を忘れず活躍されることを心から願っています。



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ふじいりつ子

Author:ふじいりつ子
山口県議会議員

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