「イワタニ水素ステーション山口周南」が周南市鼓海に完成

水素ステーション外観 かねてより工事が行われていました「イワタニ水素ステーション山口周南」が周南市鼓海に完成し、8月4日開所式が行われました。

 開所式には畑野中国経済産業局長や村岡知事、木村市長、畑原県議会議長などが出席され、市と県が1台ずつ購入したトヨタ自動車の燃料電池自動車(FCV)「MIRAI(ミライ)」の出発セレモニーなどがありました。

 この水素ステーションは全国で24カ所目、中四国では初めての開設となります。

式典会場にて 岩谷産業(野村雅男社長)が開設、総工費は約6億円で、国の燃料電池自動車用水素供給設備設置補助事業から約2億円の助成を受けておられます。1259.7平方メートルの敷地は市から10年の期間で無償貸与されています。

 FCVは水素と酸素を化学反応させて電気を作る燃料電池を搭載してモーターで走行する仕組みで、CO2を排出しない次世代車として期待されています。

 今のところ唯一市販されているMIRAIには一度に約5キロが3分間で充填できます。走行可能距離は650キロ。水素の値段は1キロ1,100円です。オープン後は平日午前9時から午後5時、土曜は1時まで営業して充てん作業員が常駐され、充填できます。

 同ステーションでは岩谷産業と(株)トクヤマが設立している御影町の山口リキッドハイドロジェンから運ばれる液化水素を充填300台分、約24,000リットルのタンクに保管し、気化、圧縮してFCVに充填します。

水素充填式。村岡知事と木村市長。 このため液化水素の気化器、低圧水素タンク、圧縮機、自動車に供給する水素ディスペンサーなどがあります。

 また隣接の市地方卸売市場で使う燃料電池フォークリフトにも補給でき、今後は同市場の燃料電池システムに水素を送るための配管も整備していかれます。

 野村社長が
究極のクリーンエネルギーで、新たな産業革命を起こすと確信している」
とご挨拶されましたが、まさに、次世代のクリーンエネルギーシステムのモデルとなるものであると思います。

 また、市が購入したMIRAIの側面にはYICキャリアデザイン専門学校のコンペで最優秀賞となったデザイン科2年の山崎佐和子さんのイラストが描かれ、市長から表彰状が渡されました。

地方卸売市場敷地内で試乗。とても静かに走ります。 私も試乗させて頂きましたが、実に静かで、快適な運転ができました。現在の価格は700万円。国や県から300万円の補助が出ますので約400万円です。

 但し、現在の年間の生産台数は300台。既に1000台の予約が入っており、今注文しても3年余りかかるそうです。

 今後、水素ステーションの設置は全国的に増えてきますので、充填の利便性、車の価格、車の完成時期等、大きく環境は変わってくると思います。

***
イワタニ水素ステーション山口周南
周南市鼓海1-324-18
 月~金:9:00~17:00
 土:9:00~13:00
 日祝日年末年始:休業

出光興産徳山事業所に統合計器室が完成

新しく完成した計器室の前にて。 周南市の出光興産徳山事業所で、製品の流れを統合して管理する施設「統合計器室」(去る8月に完成)が稼働を始めましたので、そのお披露目の見学会があり、私もご案内を受け、行ってきました。

 出光興産・徳山事業所は、今年3月に石油精製を停止したことをきっかけに発足し、現在は、周南コンビナートへの原料や地域への燃料の供給拠点として稼働しています。

 心臓部ともいえる「統合計器室」はプラントごとにあった計器室を統合して管理するもので、配管を流れる製品などの量や温度をチェックするほか、バルブを遠隔操作して業務の効率化をはかります。

 この計器室は昨年8月から約20億円をかけて建設され、万が一の爆風にも耐えられる鉄骨鉄筋コンクリート造2階建て、10月から一部稼働し20人が24時間監視しておられます。

 現在は「エチレン」と「製油」の2部門を管理していますが、今後機能を順次集約していく予定だそうで、2016年度以降に事業所のプラントすべてを管理する中枢施設となります。

 バスに乗っての工場内見学の後、市内の遠石会館で祝賀の式典・懇親会が開催されました。

 出光興産の松下敬常務は、
「今後も周南コンビナートの一員として、石油化学原料の供給を通じ、国内産業を支える責務を果たしていきたい」
とご挨拶されました。

 実は、この松下常務さんは、2011年の11月、徳山製油所での「石油精製を終了する」と発表された当時の所長さんです。

 この日、私たち周南地区の9名の県議会議員は、周南地区4つの商工会議所とまちづくりについての話し合いをする日でした。

 その会場で、いきなり、この石油精製の終了のお知らせがあり、激震が走ると共に、全員が真っ青になったことをよく覚えておりますが、その時の気持ちを松下常務にお話させていただきました。

 1957年から行ってこられた石油精製を中止した後、こうして再構築し、再出発をされた出光興産徳山事業所では、「今後も雇用の確保をしっかり行います」と言ってくださいましたし、周南の街づくりにも、大きく寄与してくださると思います。

 地域と共に、ますますご発展されることを切望しています。

 「液化水素ステーション」の建設予定地が変更になります

 先日から、何度か報告をしています「液化水素ステーション」の建設予定地が、このたび変更されることになり、周南市から説明を受けましたのでお知らせします。

 これまでは、櫛浜弁天町の沖にある市有地(現在は駐車場)が候補地となっていましたが、下記の4点の理由から、周南市地方卸売市場の一角(現在は緑地帯)に変更されるそうです。

① 設置事業者である岩谷産業(株)からの強い要望
 →夢と賑わいの溢れた水素ステーションの実現
  ・ステーションを核とした地域づくり
  ・水素社会普及啓発活動

② 全国初の水素エネルギーを活用した地方卸売市場の実現
 →水素エネルギー社会の構築に向けた社会実証の取り組み
  ・市場地域内に水素ステーションを設置
  ・燃料電池フォークリフトなど、クリーンで省エネ型市場の早期実現
   (平成27年度から実証実験予定)

③ 水素エネルギー学習拠点の実現
 →水素エネルギー社会の到来に向けた普及・啓発活動
  ・市場内に「水素学習プラザ(仮称)」の設置を検討中
   (27年4月オープン予定)

④ 新たな企業誘致
 →現在の候補地(鼓海の駐車場)は水素ステーションの設置には必要以上な面積を有しています。
  さらに、櫛浜久米線の全線開通により、土地の価値が高まることも予想されます。
  そこで、市では、別途、積極的な企業誘致活動を展開する予定です。


 尚、工事は予定通り11月に着工、来年4月のオープンを目指します。

PET検査薬の原料製造事業が周南市に!

 周南市の嬉しいニュースです。

 このたび、産業用ガス会社である大陽日酸株式会社(本社・東京)が、周南市渚町にある周南酸素株式会社(大陽日酸の関連会社)の工場敷地内に、超高純度酸素「水-18 O(みず じゅうはち おー)」を製造するためのプラントを新設されることになり、5月29日、県の立会いのもと、会社と周南市による調印式が行われました。

 「水-18 O」は、がん等のPET(ポジトロン断層撮影)の検査薬の原料ですが、大陽日酸は、2004年の発売以来、世界の20カ国以上に供給している国内唯一のメーカーです。

 PETとは、「がん細胞はブドウ糖を細胞内にたくさん取り込んで増えていく」という特徴を利用した検査で、ブドウ糖に似た検査薬を注射し、「その検査薬が体内のどこに集まっていくか」を専用の機械で撮影するものです。

 (部位によっては検査が難しいがんもありますが)注射をするだけで、体への大きな負担なく全身のがんが確認でき、がんの早期発見・がん治療中の効果や、転移の確認などに有効です。

 さらに、近年では、新しいPET診断薬の開発が進んでおり、アルツハイマー、パーキンソン病、心疾患などの診断に広がりつつあります。

 この「水-18 O」は現在、世界で年間700~1,000キロ程度の需要があります。今後更に多くの疾患が保険適応となることが予想されており、需要の倍増が見込まれることから今回の新設となったそうです。

 6月に着工、来年3月に完成予定で、設備投資額は約30億円。装置の運転・保守管理は周南酸素株式会社が行うそうです。

 今回の進出は、山口県において、本年12社目の企業誘致となりますが、新たな事業展開により、周南市の産業力が発展することを大いに期待しています。

県内2番目!徳山下松港新南陽広域最終処分場が完成

式典にて村岡知事の挨拶 周南市臨海町の南側の海面で工事が進められているN7号埋め立て地に、県内の産業廃棄物と周南市の一般廃棄物を受け入れる「徳山下松港新南陽広域最終処分場」が完成し、27日完工式が行われました。

 県内の産業廃棄物の処分については以前からの大きな課題ですし、また、既存の周南市戸田(へた)の一般廃棄物の不燃物処分場も埋め立て容量の限界を迎えており、新たな処分場の確保が課題でした。

 そこで、市、県など公共関与の産業廃棄物処分場が検討されていましたが、平成14年から10年がかりで環境影響調査や計画策定を進めてこられ、周南市と山口県環境保全事業団(門田栄司理事長)が事業費5億6,000万円(廃棄物を投入する施設や管理事務所)で、平成24年度に着工しました。

護岸の一部。  護岸は国からの補助も受け、県が約133億円で整備しました。面積は3,876平方メートル。容量は産業廃棄物が45万立方メートル、一般廃棄物が7万立方メートルで、平成26度から12年間使用できる予定です。
 
 県内では、宇部(平成20年から操業)に続き2番目となるもので、4月1日から供用開始されます。

 処分場の場所は、産業道路から周南大橋を渡った先で、海面をブロックで囲ってあります。廃棄物を投入した際の余水はろ過、消毒をした後、周辺海域へ放流する仕組みとなっており、廃棄物とともに56,000平方メートルの覆土を入れて埋め立てるそうです。

 「一般廃棄物」としては、近くにあります周南市のリサイクルプラザ・ペガサスから運ぶ不燃ごみや焼却灰などが想定されています。

 「産業廃棄物」は、廃プラスチック類や金属くず、ガラスくず、陶磁器くず、燃え殻、汚泥、木くず、コムくず、がれき類、ばいじんなどです。処分料金はそれぞれの種類に応じ1トン当たりで設定されています。

 完工式には村岡知事もお見えになり、門田理事長、木村周南市長の挨拶、テープカット・くす玉割りなどがあり、その後、バスに分乗し、海に突き出した部分の処分場を見学しました。

デモンストレーションにて。  見学者へわかりやすい説明のために、デモンストレーションでトラックや重機、代船を用意し、土砂を廃棄物に見立て搬入・運搬・埋め立ての様子を見せていただきました。

 この処分場の沖には、東ソー(株)の産業廃棄物処理場が完成していますし、隣の護岸で囲われた大きな囲いは、国が土砂処分場として整備したものです。

 今後、徳山下松港での大型船舶の受け入れに向けて、周囲の海域で推進を約2m掘り下げる航路工事を実施し、その浚渫(しゅんせつ)で出る土砂の処分先として使用されます。

 埋め立て後は、港湾関係施設として利用される予定で、浚渫工事まで含めた総事業費は約360億円だそうです。

 県にとっても市にとっても、長年の悲願の処分場が完成した訳です。安全で信頼性の高い運営がなされることを期待しています。

出光興産徳山製油所の石油精製に歴史の幕が下りました

出光興産徳山製油所 周南市にあります出光興産徳山製油所1957年(S32)に出光興産初の製油所として建設され、操業が開始されました。

 製油所では、大型タンカーで運んできた原油を精製してナフサ、ガソリン、ジェット燃料、灯油、軽油、重油などを作って出荷し、ナフサはエチレンなどの原料として隣接の徳山工場で使ってこられました。

 原油を運んできたタンカーは原油タンクがある大浦地区から2キロほど沖の海上桟橋に停泊してパイプラインでタンクに荷揚げされますが、操業から現在まで57年間に入港した原油タンカーは約1,500隻で、受け入れた原油量は2億9,700万キロリットルになるそうです。

 しかし、燃料油の需要低迷などの背景からか、同社は2011年11月、「2014年3月で原油精製をやめる」と発表されました。

 『海賊とよばれた男』(百田尚樹著)でも有名になりましたが、出光佐三さんは戦後10年経った昭和31年、荒れ果て廃墟になっていた旧海軍燃料廠跡地に2年はかかると言われていた製油所建設を10か月で完成させました。以来、「市民と共に」操業されてきた出光興産です。

 徳山を代表するコンビナート企業ですので、私ども市民はこのニュースを聞いて、大きなショックを受けました。

 そして、去る3月8日、アラブ首長国連邦から原油を運んできたタンカー「TOWADA」(30万5,000トン)が徳山湾に入港しました。

 この便が最終船となるため、船上で記念の感謝セレモニーが開催され、前沢所長は
「最終船の入港は出光徳山にとって歴史的転換点の1つだが、我々は新しいことに挑戦するDNAを持っている。今回の転換点を我々にとってのチャンスとしたい」
と挨拶されたそうです。

 その後、精製業務は継続して行われていましたが、3月14日未明に発生した伊予灘を震源とする地震で、製油所の心臓部といわれる常圧蒸留装置(高さ47m)などが緊急停止しました。

 設備に被害はありませんでしたが、25日に
「停止していた原油精製の関連装置を再稼働させるには時間がかかり、31日までの操業日数も限られているため、再稼働を断念する」という決定をされました。

 予定よりも早く、半世紀以上続いた精製の歴史に幕を下ろすことになったことは、実に寂しい限りです。

 今後は製油所と工場を統合して名称を「出光興産徳山事業所」と変更し、石油製品の配送拠点としての機能を存続、工場は輸入ナフサなどを使って操業を続けられると聞いています。


(株)森づくりの竣工式に出席して②

広い工場内。前日に見学をさせていただきました。 私は、竣工式の前日に工場見学をさせて頂き、久次副社長さんから、前記のバイオマス燃料の製造について説明をして頂きました。

 南部開発(株)が、周南市にある(株)トクヤマへセメント原料として下水汚泥を輸送しておられたことは存じておりましたが、今回の会社の設立は、その延長線上で、より発展させたものであることが、説明を伺ってよくわかりました。


 なぜ下水汚泥の輸送について私が知っていたかと言うと、実はこの事業は、夫が生前取り組んだ最後の仕事なのです。

 以前のブログでも書きましたが、今から12年半前、夫宛てに南部開発(株)の社長さんから初めて電話をいただきました。

 「徳山で新しい仕事を始めたいので、山口県庁の担当者を紹介して欲しい」
という内容でした。すぐに夫は、社長さんとお会いし、県に出向いて手配をいたしました。

 その1ヶ月後、社長さんが、
ありがとうございました。おかげで、上手く行きました!これで仕事が始められます!
と、事務所にご挨拶に来られました。しかし、夫はその1週間前に亡くなっておりました

 社長さんは、
「ご主人が病気ということを、全く知らなかった・・・申し訳なかった・・・」
と、仏壇の前に座られ、そして、涙ながらに
私どもは、命をかけて、この仕事を守り続けます!
と言ってくださいました。

 夫は、社長さんのことを、それまでは全く存じ上げませんでした。しかし、
「山口県で仕事をしたいと、自分を信じて頼ってこられたのだから、できる限りのことをしてあげたい。更に、新しい会社がうまくいけば、もしかしたら山口県に新しい雇用が生まれるかもしれない
と、私に話しました。

 あれから長い月日が経ちましたが、今でも月命日には、毎月欠かさず仏様へのご挨拶の品を送ってくださいますし、9月の命日には、毎年、副社長さんとご一緒にお参りに来てくださいます

 社長さんの誠実なお人柄に、感謝の気持ちでいっぱいです。

社長さんの御挨拶 その社長さんから、今回、竣工式のご案内を頂いた訳ですので、私は喜んで出席しました。ご挨拶の場をいただきましたので、2人の出会いや、この12年半のことを皆様にお伝えしました。

 香川県議会議員さん、近隣の市町の市長さん、市・町議会議員さん、行政の方々をはじめ、地元の方やこれまで仕事に関わってこられた方も多数出席されており、口々に、
この地にこんな大きな本社工場ができたことに大きな期待をしています
と言っておられました。

 また、「ご主人の命がけの働きのおかげで、南部開発社のこの12年間があるのですね。素敵なお話を聞かせていただき、『最後まで人のために働くことの大切さ』を教えていただきました」
と、妻として、心が癒され、満たされるお話も聞かせていただきました。

 社長さんは
「廃棄物処理は迷惑施設だとよく言われるが、『森づくり』という名前に込めたように、この工場一帯が市民の癒しの空間になるようにしたい。また、我々は、子や孫の世代に何を残してやれるのか、しっかり考えたい」
とおっしゃいました。

 竣工式には、2人の可愛いお孫さんも出席されており、「おじいちゃん大好き」という雰囲気で、終始、傍から離れられず、とても温かいアットホームな式典になりました。

30人近くの方が並んでのテープカット。圧巻です。 また約30人が一斉に並んでの型破りなテープカットも印象的でした。


 社長さんの仕事に対する厳しさと熱意に心を動かされたとても素晴らしい竣工式でした。

 (株)森づくりのご繁栄と、皆様のご活躍を山口からお祈りしています。


***

2011-09-29  夫の11回目の命日を迎えました 

2009-09-16 Sさんとのご縁に感謝

(株)森づくりの竣工式に出席して ①

竣工式の看板横にて。 以前より親しくお付き合いをさせて頂いております香川県高松市の南部開発(株)の杉田社長さんが新会社を設立され、その竣工式のご案内を頂きましたので、去る18日、香川へ行ってまいりました。

 この南部開発(株)は土木工事関係の会社ですが、廃棄物処理などにも手掛けておられ、12年前からは周南市の(株)トクヤマと協力し、下水を処分した際に出る「下水汚泥」を高松市から周南市へ輸送されています。

 下水汚泥はセメント原料となる粘土と成分が非常に近いことから、(株)トクヤマは、この下水汚泥をセメント原料に活用されていました。しかし、本来の原料の粘土よりも水分が多いため、その分、セメント生産量が少なくなる等の課題があったそうです。

 近年、災害復興事業や消費税駆け込みによる需要等で、セメントの国内需要が増してきている上に、東京オリンピックの開催に向け、今後さらに右肩上がりになることが予想されることからセメントの量産が求められており、下水汚泥の再利用について見直しの必要性が高まってきました。

木材チップの集積所 そこで、南部開発(株)では、この水分を取り除く研究を重ねてこられ、このたび、木材チップ等と混ぜ、自然界に存在する微生物により効率的に発酵、乾燥させ、バイオマス燃料を製造することに成功されました。

 微生物による乾燥は日本で初の取り組みです。

 このバイオマス燃料は、石炭の約2分の1程度の発熱量を有するため、石炭代替燃料として利用が可能です。



広い敷地に大きな工場。規模に驚きました。 今回、南部開発(株)は、(株)トクヤマとの合弁会社「(株)森づくり」をさぬき市郊外に設立され、敷地面積1万3千坪の広大な土地に、1,100坪の作業棟を建てられました。

 ここでの業務が開始されると、下水汚泥は乾燥しバイオマス燃料が作られ(株)トクヤマに運ばれます。そして、セメント製造時の石炭に代わる燃料として利用されることになります。 

 同じ「下水汚泥のセメント製造への利用」ですが、これまでと違い、水分がなくなることによって大きく軽量化しますので、輸送時の二酸化炭素の排出量も大きく減量され、画期的なエコとなります。英知を絞ったまさに先進的な取り組みです。

 続く・・・


***参考***

 南部開発(株)のパートナー企業であります(株)トクヤマは、4年後には100周年を迎えられる歴史の長い会社で、周南市、また山口県になくてはならない会社です。

 早くからゼロエミッションに戦略的に取り組まれ、中でもセメント事業は、廃プラスチックや古タイヤを燃料に、また焼却灰や汚泥を原料にするなど、いろいろな廃棄物や副産物を資源として広く社外から受け入れ、セメント製造工程に利用しておられます。

液化水素ステーションの誘致に向けて②

 水素は新しいエネルギー源として注目されており、国は現在、全国で100カ所の水素ステーションの整備を進めています。

 既に、首都圏、北九州、関西、中京圏で17カ所が整備中ですが、今回、周南市に誘致を進めている水素ステーションは100カ所のうちの1つで、地方都市では初めての建設となっています。液化水素ステーションの建設費用は4、5億円で国からの補助もあるそうです。

 今年6月、周南市御影町の(株)トクヤマ徳山製造所内に、同社と岩谷産業の合弁会社の山口リキッドハイドロジェンが設立され、(株)トクヤマで生産される水素を活用し、液化水素を生産するためのプラントを完成させ、既に操業しておられます。

 11月、総務企画委員会の県内視察で、私も見学に行ってまいりました。

 新会社は、(株)トクヤマから配管で水素ガスを受け入れ、高純度の液化水素を製造します。その全量を岩谷産業が引き取り、貯蔵・出荷されますが、この液化水素を作る会社としては、堺市、市原市に続く、第3番目の製造拠点です。

 もしもこの企画が進み、国から認定を受けることができれば、この液体水素を専用のタンクローリーで運び、新しく鼓海に建設される液化水素ステーションに貯蔵し、気体にして専用の注入器具で自動車に充てんします。

 地元説明会では、地震や津波の時にはどうなるのか、爆発はしないのかなど、色々な不安な点が質問されました。

 水素は軽いためすぐに飛散してしまい、発火しても短時間で消えるなど、安全面でも特に問題はないそうです。水素は燃焼しても水しか発生しないため環境負荷のないエネルギーとして、今後大きく注目されそうです。

 櫛浜では、ちょうど、支所・公民館の建て替えの設計に取り掛かっているところです。この水素をエネルギーとして利用できる施設になれば、街づくりが大きく変化してくることになるかと思います。折角の新施設ですので、新たな取り組みを期待しています。

***参考***

マツダの水素自動車・・・ロータリーエンジンの技術を生かして水素を燃焼させて走る。
トヨタ・本田技研の燃料電池自動車・・・水素と空気を反応させて発電してモーターを回す。

液化水素ステーションの誘致に向けて①

 全国の生産量の10%にあたる水素が、県内の周南コンビナートなどで作られていることから、県は「やまぐち産業戦略推進計画」(H25年7月公表)の重点戦略の一つに、次代を担う「水素等環境関連産業育成・集積戦略」を掲げました。

 中でも、「環境に優しいエネルギー」として液化水素に着目し、水素自動車用の「液化水素ステーション」を周南市へ誘致することを目指し、現在、市と共に検討を進めています。

 液化水素ステーションはガソリンスタンドの水素自動車版で、水素自動車(2015年から国内での一般販売が始まる予定)に、動力源の水素を供給する拠点となります。

 市が候補地としているのは、周南市鼓海(こかい)の弁天公園そばの市有地です。現在は駐車場として利用されている櫛浜地区内の企業誘致用の土地で、敷地面積は約5100平方メートルあります。

 ここは、山陽自動車道の徳山東インターチェンジからも近く、高速道路の利用客も見込めます。(現在、インターチェンジから櫛浜を結ぶ市道は整備中ですが、開通予定は来年の4月で、開通すれば5分程度で移動できます。この道路についても、今度詳しく掲載します。)

地元説明会での様子。 既に、11月19日に櫛浜住民への説明会を開催。了承をうけ、市や県、大学教授らでつくる水素利活用協議会の会合で候補地として報告されました。今後、整備主体となる民間企業を募り、14年度の着工、15年春の完成を目指し、完成すれば中四国では初の水素ステーションになります。

 水素ステーションが設置されれば、モデル地域として注目され、櫛浜のイメージアップにつながるはずです。更には将来、学校や公共施設にエネルギーとして水素を供給することも考えられ、新たなエネルギーとして「水素のまちづくり」を目指すこともできるでしょう。遠いようで近い将来かもしれません。


続く・・・
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ふじいりつ子

Author:ふじいりつ子
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