「第20回ツルへの年賀状コンクール」の表彰式

 去る2月8日、「第20回ツルへの年賀状コンクール」の表彰式が周南市熊毛総合支所の「夢プラザ熊毛」で開催され、主催者の「ナベヅル環境保護協会」のメンバーである私も来賓としてご案内を受け、出席しました。

 会場には受賞された方々の作品が展示されていました。

 最優秀賞の角田さんの作品には、ふわふわと浮く雲と、今年の干支である羊、6羽のツル、八代の里の光景が描かれていました。羊の上には小さな十二支と作者が描かれており、思わず顔が緩みます。

 いつも感じることですが、温かい心のこもった年賀状は見ていると、まるで、自分がツルになって、自分がもらったような不思議な気持ちになります。

 県議になった12年前から、私はこの会に御縁を頂いていますが、技術的にもその頃より数段レベルアップし、本当に素晴らしい年賀状ばかりです。審査員の皆さんも甲乙つけがたい作品なので、「賞」を決めることに悩まれたのではないかと思います。

 私は今年も挨拶の場を頂きましたので、次のように申し上げました。

***

 『ツルは環境のバロメータになる生き物』と言われる。
 ツルは自然の中で生活するが、自然は、農業や林業などを通して人間が守っていなければ、すぐに失われてしまう。
 自然がなくなると、ツルは生きて行くことができない。同時に、人間も住みづらくなる
 このことに気付かれた八代地区では、田んぼで餌をついばむツルのために、農薬をできるだけ使わずにお米を作っておられる。
 ツルも喜んでいると思うが、農薬を使わないお米は、人間にとっても嬉しいことだ。
 また、農薬を使わなくなると、ホタルなどの生き物が増えた。
 『ツルやホタルが住む環境』は、我々人間にとっても、健康的な生活ができる住みやすい自然環境だ。
 『ツルと人との共生の里』と言われる由縁だ。これからもツルをたからものとして、みんなで守っていこう!

***

 受賞者の皆さんは、幼児から高齢の方まで、実に幅広い年代の方々。
「60年前に八代の里を訪れた時の記憶を思い出しながら書きました」
「家族みんなで書きました」
など、いろいろなお話を聞かせて頂き、皆さんの「ツルに対する熱い想い」をとても嬉しく思いました。

 今年の秋も、また、1羽でも多くのツルが舞い戻って来てくれることを、みんなで祈りたいと思います。 

八代のツルのねぐら整備に行きました

ねぐら整備にて、西岡ナベヅル保護協会会長と共に 本州唯一のナベヅルの越冬地、周南市の八代盆地で、ツルのねぐら整備を行いました。

 ナベヅルの保護活動に取り組む「八代のツルを愛する会」(久行信明会長)の呼びかけで、毎年この時期に行います。今年も約200人のボランティアが鶴いこいの里交流センターに集まられました。

 ツルのねぐらは八代盆地内とその周辺に11カ所ありますが、今回は、そのうちの6カ所の整備をしました。

 私は、農事組合法人「ファームツルの里」のメンバーやアサヒビールの皆さんと一緒に、大迫のねぐらへ行きました。

 この大迫ねぐらは、昭和の時代に最後までツルが使用していた所で、多い時には60羽のツルが休んでいたそうです。

 ねぐらとなる休耕田は草が生い茂っていました。
・草刈り機で草を刈る
・刈り取った草を運ぶ
・田おこしをする
・土嚢であぜの補強をする
等の作業を、皆で協力しながら行い、田んぼに水を張る準備をしました。

アサヒの皆さんと一緒に。 ツルは、イタチなどの獣が襲ってきた場合、その水音でわかるように、水の中で一夜を過ごします。時には凍ることもありますので、両方の脚が氷の中に閉じ込められないように、片脚で立って寝ます。そのために、適度な深さの水田が必要なのです。
 
 その後、切塞(きりふさぎ)のねぐらに行き、刈った草を広場に運ぶ作業をしました。

 お昼ご飯は、交流センターで「ツルを愛する会」の皆さんによる、八代の里で採れた新米のおにぎりと、大きな鍋で煮込んだ野菜たっぷりの豚汁を頂きました。汗を流した後のお食事は、何とも言えない程、美味しかったです。

 その後、山ねぐらの場所にも行ってみました。昔、よく使われていた山ねぐらも、手を入れなかったために、周囲には木々が茂り、跡形もなくなっていたため、アサヒビールさんの寄付によって木を伐採し、ここまで復旧できたそうです。想像以上に広いねぐらでしたが、まだまだ、整備途中だそうです。

 八代のツルを保護するために、ねぐら整備の事業は欠かせません。県や市には、尚一層のご支援をお願いしたいと思います。

ナベヅル環境保護協議会の皆さんと知事さんを表敬訪問

 5月24日、NPO法人「ナベヅル環境保護協会」の総会に出席しました。本州唯一の越冬地である周南市八代の「ナベヅル」は、国の特別天然記念物であり、山口県の県鳥です。

 以前は多数飛来していましたが、さまざまな要因により徐々に飛来数が減少してきたため、1996年、保護を目的とした「ナベヅル環境保護協会」が任意団体として発足しました。

 2002年、さらに保護活動の幅を広くするため、任意団体をNPO法人化しました。資金・ボランティア要員の受け皿づくり、生息環境の整備、小学生を始め市民を対象とした愛護心の醸成などを行っています。現在、正会員24名、協賛会員150名。2014年度の予算規模は約350万円です。

ナベヅルのねぐら整備の様子 この保護活動には課題がたくさんあります。
 例えば、ツルのねぐら整備にはこれまで、民間企業(アサヒビール、ライフ、サントリーなど)のご協力で、約3000万円の助成金を頂いていました。しかし今年から主たる助成が中止されるため、ねぐら整備に関する計画も中断せざるを得なくなっています。

 また、環境省は、「高病原性鳥インフルエンザ」の脅威のため、2013年度・2014年度で、鹿児島県出水市のツル分散化計画を策定しておられるところですが、いざ、八代に分散化されても、その受け入れ態勢のための環境整備は全くされていません。

 山口県や周南市においても、環境省、鹿児島県、出水市と共同し推進にあたって欲しいと願っているところです。
  
県知事さんにナベヅルについて西岡会長より説明しました。 そこで、去る6月19日、ナベヅル環境保護協会の役員さんと一緒に、村岡県知事さんを表敬訪問しました。知事さんには、まずは、ナベヅルに関心を持っていただきたいと思い、ナベヅル環境保護協会の皆さんがつくられた「八代のナベヅル」と言う本をお持ちして、ツルに関するお話をしてきました。

 知事さんは、まだ八代へ行かれたことがないそうです。ぜひ、今年の冬にはツルが餌をついばんでいる様子を見に来て頂き、ぜひ、県鳥を守るための力を貸していただきたいと願っています。


第19回ツルへの年賀状コンクール表彰式が行われました③

県外の男性の作品。高麗人参を咥えたツルがモチーフです。 ツルへの年賀状は、市内の小中学生の皆さんからの応募が多いのですが、県内外の一般の方からも多数寄せられています

 今年の入賞者の中には大阪の男性の方がおられましたが、表彰式にはわざわざお越しになりましたので、主催者のお計らいで「入賞者代表の謝辞」を述べられました。


 
***

 40年前、毎日新聞
で、八代のツルの記事を読んだ。

 『当時の八代にツルは150羽位いた。春先のある日、北帰行するために、一斉に飛び立った。
 しかし、一組の夫婦だけ、一緒に飛び立たず八代に残った。どうもメスのツルが病気のようだ。
 その日から、2-3日、オスのツルが急に姿を消してしまい、八代の人たちは心配していた。
 そのうち、オスのツルが、口に何かをくわえて、八代に帰ってきた
 それから数日経って、夫婦は仲良く飛び立っていった。
 その後、八代の人が調べたら、そのオスのツルがくわえて帰ってきたのは“高麗人参”だった。
 きっと、
朝鮮半島まで飛んで、滋養になる高麗人参を採ってきて、奥さんに食べさせたのであろう。だから元気になって一緒に北帰行したのであろう

というお話の記事だったが、ツルの夫婦愛の素晴らしさに驚き、40年間、ずっと忘れることができなかった

 今回、ツルへの年賀状のことを知り、この物語を絵にしてみた。

 私はまだ、その八代という所に行ったことがないので、今日は今から行って、ツルを見てきたい

***


 このお話を一生懸命聞いていた会場の皆さんから、大きな拍手が起こりました。

 八代の里に言い伝えられている「ツルの夫婦愛の逸話」はたくさんあります。私もいくつか聞いたことがありますが、これらを語り継いでいくことも、今を生きる私たちに課せられた大きな役目であると思います。

ナベヅルがカギ型で移動する様子 また、ツルは、遠くシベリアから移動する時、カギ型を作って飛んでいるそうです。カギ型の先頭の先導役と風切り役は大人のオスヅルが責任者となり、また、危険や風から守るために幼鳥ヅルは隊の内側に入れて、飛んで行くと聞いたことがあります。

 その隊を編成するためには、「最低でも20羽が必要」と聞いて、八代への飛来が途絶える日がいつか来るのではないかと、八代の人たちは危惧している訳です。

 八代のナベツルがいなくなっては「県鳥」がいなくなります。今年は7羽の飛来数でした(現在、保護ヅル1羽と合わせ、8羽が越冬中)が、「来季も1羽でも多くのツルが来ますように」と、みんなで祈っています。

 そのための「ツルへの年賀状」です。皆様もぜひ、八代の里に一度お越しいただき、仲良く、餌をついばんでいるツルをご覧になってください。そして、来年はぜひ、年賀状を書いてみてください。

第19回ツルへの年賀状コンクール表彰式が行われました②

 私も毎年この表彰式にはご案内を頂き、ご挨拶の場を頂きますので、今年は、ツルの眠る方法についてお話をさせて頂きました。

 まず、会場の皆さんに、「八代のツルを見られたことはありますか?」と伺いました。殆どの方が八代のツルを見た事があるとのことです。さすがは受賞された方々です。

 ただ、ツルが眠ったところを見たことがある人はあまりありません。なぜならば、ツルは夕方になると、給餌田から「ねぐら」に帰り、家族で夜を過ごし、その「ねぐら」で眠るためです。

 しかし、ツルの安全の確保のために「ねぐら」の場所は一切公表されていませんし、毎年、秋に「ねぐら整備」に多くのボランティアが参加されますが、その日以外は、ねぐらの山に入る事は許されていません。

 そこで、「ツルは寝る時、どうやって寝るでしょう?」というクイズを出し、手を挙げていただきました。皆さんも考えてください。

① 両足で、しっかり立って寝る

② 片足で立って寝る

③ 足を曲げて、座って丸まって寝る。

八代のナベヅル。美しい姿です。 









 正解は・・・


 ②です。

 ツルは水を張った田んぼを「ねぐら」にしています。なぜなら、山の獣、キツネやイタチなどはツルを襲ってきますが、もしも、これらが襲って来れば、水の中を走ってくる「ピチャピチャ」という音がするため、すぐに飛んで逃げることができるからです。

 しかし、寒い時ですし、水の中で寝ていたら足が冷えてしまいますので、ツルは体の熱が逃げないように、右左の足を替わりばんこに、羽の中で温めて寝ているのです。

 また、田んぼの水が氷る場合もあります。もしも両足を水につけた状態で寝ていて、目が覚めた時、凍っていたら動けません。そのためにも、片足を上げています。片方の足に氷を付けて飛んでいるツルを見たことがあると地元の方から聞いたことがあります。

 さらに、長い首も冷えないように縮めて、羽の中にしまっていますが、周りに何か襲ってくるものはないか、と交代で首を伸ばして確認しているそうです。

 自然の中で、寒さや襲ってくる獣と闘いながら眠ることの大変さの話は興味があったようで、皆さんは一生懸命聞いてくださいました。

 来年は「第20回」となりますので、今から、色々な企画を考えなくてはなりませんが、「ツルの生態について」、八代の人たちはよくご存知ですので、「それをお話していただく場もつくって欲しいですね」と、提案して帰りました。

第19回ツルへの年賀状コンクール表彰式が行われました①

掲示された年賀状の前で、みんなで記念撮影をしたり、他の作品を見たり。 去る9日、ナベヅル環境保護協会主催「第19回ツルへの年賀状コンクール表彰式」が、周南市の「夢プラザ熊毛」で開催されました。

 今年は265点の年賀状が届けられ、その中で優秀な73作品に対し、表彰が行われました。

 入賞者のうち幼児・小学生の皆さんは、保護者の方と一緒に来られており、会場に掲示されている年賀状の前で、写真撮影をしたり、他の人の作品を見ながら「すごいねー!」と話し合ったりと、熱気で溢れていました。

 私も一緒に見せていただきましたが、どの年賀状も、とてもきれいで、上手で、何よりツルへの優しい思い・愛情がたくさんこもっており、まるで自分がもらったみたいに嬉しく、また心が温かくなりました。

最優秀賞作品です。 その中で「最優秀賞」は周南市八代小4年の吉松瞳さんの作品でした。

 2020年に開催される東京五輪にちなみ、5つの輪の中にナベヅルを描かれています。吉松さんは、受賞者を代表して挨拶をされました。
日本の選手に頑張って欲しいという気持ちと、飛来数が少なくなったツルがもっと増えて欲しいという意味で書きました。
オリンピックの5つの輪の色には、水や木や土を意味すると聞き、八代の鶴を守ることと一緒
だなと思いました」
と、話されました。

 吉松さんは4年生ながら、挨拶の言葉も姿勢もしっかりとされており、五輪が「火の赤、水の青、木の緑、土の黒、砂の黄色」という5つの自然現象を意味することと、うまく八代を繋ぎ、皆さんに話されたことに、驚きました。

 これも、毎日、八代の里で越冬するツルをみんなで観察しながら、ツル日記を書いたり、新聞を作ったりしておられ、大好きなツルと共生しておられるからでしょう。

 また、私たち人間がツルを守っていかなければならないと、いつも思っていますが、そのツルが、オリンピックで戦う人間を応援しているという、発想の転換も面白いと思います。

 子どもならではの作品ですし、折しもソチオリンピックの真っ最中。とてもタイムリーですね。


 続く・・・

***参考***

 昨年度までは、募集のために「私製はがき」を市内の学校で配布していましたので2000点を越える作品が集まっていましたが、今年度から「官製はがき」のみの募集となり、応募数が減少しました)

ツル便り 今年は7羽が飛来!

今年きたナベヅルです。 本州唯一のナベヅルの越冬地、周南市の八代盆地に21日、第4陣となる成鳥2羽が飛来しました。

 第2陣は単独ツルでしたが、他はつがいですので、合計7羽が飛来したことになります。

 また、11日には、出水市から移送されている保護ヅルを放鳥しましたので、八代の里には、現在8羽のナベヅルが仲良く暮らしています。とても嬉しく思いますし、ぜひ2桁になるよう、期待しています。

 ツルはとても警戒心の強い鳥ですので、八代ではとても注意して活動されています。見学に行かれる方も、ぜひ、静かに見守っていただければと思います。

ナベヅル環境保護協会の総会に出席して

ナベヅルの家族。 ナベヅル環境保護協会の総会が八代の鶴いこいの里交流センターで開催されました。

 平成24年度のナベヅルの越冬数は8羽と、依然、非常に厳しい状況が継続しています。また、出水市から移送され、元気になった保護ヅルを2羽放鳥しましたが、厳しい縄張り争いの影響からか、そのうちの1羽が所在不明となるなど、予測していなかった事態も起こりました。

 しかしながら、前年度より1家族増加し、1羽を除いては揃っての北帰行が確認され、引き続き来季に希望をつなぐことができるシーズンだったようです。

 また、アサヒビールと県のきらめき財団の協力や助成により、「ねぐら」や餌場の整備などを中心に、環境整備の方も徐々に進められています。

 さらに、8人のメンバーで行っている「ツルの里案内人」の活動も、とても好評を得ているそうです。ツルの生態について、また、ツルと人との間に生まれるドラマなどを紹介することによって、観光客は、ツルのことにより深い関心を示してくださるそうです。

 また、昨年は他団体との交流も多く
①やまぐち自然共生ネットワークのリレーミーティング(6月柳井市)
②第6回生き物と人・共生を考えるシンポジウム(10月佐渡市)
ツル分散化候補地の地元交流会(1月出水市・日本野鳥の会主催)
環境省審議官・山口県選出の国会議員へ協力依頼(2月東京都)
など、多数の団体やツル関係者との交流や意見交換会を行いました。

 保護協議会の皆さんはツルに対しとても熱い思いを持っていらっしゃいますので、この思いは必ずツルに届くと思います。来季も八代の里を目指して、ツルが飛んでくることを期待しています。

第18回ツルへの年賀状コンクール表彰式が開催されました

たくさんの作品が掲示されていました。 第18回ツルへの年賀状コンクール表彰式が、ナベヅル環境保護協会(西岡武美会長)の主催により、熊毛総合庁舎で開催されました。これは、八代盆地へのツルの飛来が減っているため、仲間を連れてきてもらおうとの願いを込め、1995年に始まったものです。

 会場には2069通の年賀状の中で、見事入賞された皆さんの作品が掲示されていました。 どの年賀状もお上手ですし、何よりツルへの優しい思いやりがたくさんこもっていて、まるで自分がもらったみたいに嬉しく思いました。

 山口県知事賞、山口県教育長賞、周南市長賞、周南教育委員長賞などの入賞者15人、スポンサー賞60人が表彰され、賞状や賞品が贈られました。入賞作75点はツルが北帰行する3月末ごろまで、八代の「鶴いこいの里交流センター」に展示されます。

ちょるる本部長から表彰状が手渡されました。 今年は、県に依頼し、山口県PR本部長の「ちょるる」に来ていただきました。「ちょるる」から表彰状をもらった子ども達は大喜びでした♪

 野生の動物に対して年賀状を送るという企画は全国でも他にはありませんが、山口県では、今年から、「ちょるる」への年賀状が始まりました。今年の「ちょるる」への年賀状の総数は、1092通だったそうですので、ツルはちょるるの2倍も年賀状もらったことになります。

 年賀状に応えて、今年の秋も、また、沢山のツルが帰ってくることを念願します。

 審査員賞入賞者は次の通りです

  知事賞    =古谷優果さん(熊毛中)渡辺千秋さん(周防大島高)
  県教育長賞  =山本直輝さん(徳山めぐみ幼稚園)角田想さん(勝間小)
  周南市長賞  =尾崎詩織さん(大河内小)児玉光瑠さん(熊毛中)
  周南市教育長賞=角田快さん(勝間小)奈須彩菜さん(高水小)
  ナベヅル環境保護協会長賞=吉松瞳さん(八代小)岩見夏芽さん(熊毛中)
  鶴いこいの里賞=長尾海波さん(櫛浜小)竹田圭佑さん(大河内小) 
  郵便局長賞  =猿渡景菜さん(遠石小)水原杏実さん(菊川中)


 おめでとうございます。

ツルの分散化について知事さんへ相談に行きました

八代のみなさんと一緒に、知事さんへ相談にまいりました。 去る1月11日に、環境省が薦めるツルの分散化についての協議会が出水市で開催されたそうです。

 出水市には、今年も1万羽を超える万羽ヅルが飛来しているようで、周南市八代の飛来数8羽とは比べものになりません。

 しかし、ここ数年の間に何度か発生した鳥インフルエンザについて考えていくと、この一極集中は非常に大きな課題であり、いざと言う時は、絶滅の可能性もあると危惧されています。

 そこで、環境省は平成14年「ツルの分散化」を発表し、以来、中村市や周南市など全国へ分散させようとしていますが、野性生物の移動、しかも渡り鳥の移動は非常に難しく、これまで数回行ってきた保護ヅルの移送の他は、いまだに進んでいません

 11日の会議には八代の「ナベヅル環境保護協議会」の会長さんが出席をされ、環境省から「周南市への分散も考えているので受け入れをして欲しい」という提案を受けたそうです。

 そこで、保護協議会の会長さんをはじめ、メンバーの皆さんと一緒に、知事さんの所へ、「今後どうするべきか」という点を相談に行きました。

 地元としては、まだ受け入れ体制が確立されていませんので大きな不安を持っています。さらに、放鳥した保護ヅルが、再び八代に帰ってきた実績がないことも不安の要因の一つです。

 しかし、今ならまだ、八代にツルが飛来していますので、一緒に北帰行すれば、シベリアまでの飛行ルートのパイロット役となりますが、もしも、八代のツルがいなくなってから分散化した場合、出水のツルは、シベリアへ方向も飛行コースも違うので、自分たちだけでは北帰行できません

出水からの渡去ルート

 地図を見ていただくとわかると思いますが、出水からシベリアに帰る時は北に向かいます





八代からの渡去ルート

 八代からシベリアに帰る時は、まず角島を目指しますので、西に向かわないといけません。





八代から北上した場合の渡去ルート


 もしも、出水と同じように北に向かった場合、これまでの保護ヅルがそうであったように、日本海の一番遠い所を飛ばざるをえませんので、 途中で、命が途絶えてしまいます。 

 

(参考)2008-05-01  2008-03-23 をご覧ください。



 地元としても早急に結論を出し、もしも分散化計画を受けるとすれば、受け皿づくりに向けて、真摯に取り組んでいかなくてはなりません。

 知事さんは、明確な意見は述べられませんでしたが、いずれにせよ、この事業は環境省・鹿児島県・出水市・山口県・周南市が一丸となって取り組まなくては前には進みません

 あらゆる面から検討していく必要があると思いますが、八代のツルは来年も必ず飛来するという保証はありませんので、スピード感を持って対処しなければならない、大きな課題です。
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ふじいりつ子

Author:ふじいりつ子
山口県議会議員

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